今日は敷地境界からどれくらい家をあけると良いの?について
民法では50㎝となっていますが(細かいことはここではふれません)、
実際に住む上ではどれくらいがベストなんだろう
家を計画する時には、まずはじめに敷地の状況を読み取っていきます
敷地の形、方位、道路、高さ、周辺状況、ロケーションなど
そしてそこにお客様のご希望に合わせたゾーニング(用途別に割り振る)をしていく
ここで、僕たち建築士に多いのは、家とメインの庭(駐車場や遊ぶところなど)になるところを決めて、その他は隣地境界にある程度まで寄せることが多い。
寄せる幅は、人が通れる程度+室外機や給湯器を考慮した幅であったり、上を見上げると軒の出があるので(忘れないでね)大体1mから1.5mくらいで設定することが多いかな
やっぱり敷地の広さも限られているので、その中でいかに有効に配置計画をしていくかが重要だと思う
ただ、
一般的にはそうなんだけど、もし余裕のある敷地なら、隣地になるべく寄せるのではなくて、ダイナミックに真ん中あたりに建てるのも良いかもしれない
(これは、今から建築の始まるオーナー様から配置計画の時にご提案頂いた内容なんだけど納得)
やっぱり隣地(隣家)から距離をとっただけ風は抜け、視界は開け、日当たりも良い
そしてただ通るだけの敷地から、コンセプトに応じた庭が生まれるといった利点もある
大好きな伊礼さん(建築家)の作品なんかもやはり無駄な庭はない
少し偏った意見だけど、隣地(隣家)と距離を取ることで得られるメリットを考えると、家すら多少小さくしても良いのかと思うくらい
配置計画は様々な要因から検討する必要がある大切な作業
当然一度決めると動かせないので、じっくり検討したいものです
ハウスコム篠宮